麻酔と体質

「私は麻酔に敏感です。局所麻酔にも敏感です。一方、痛みにはかなり鈍感です」「先日の根管治療では通常の半分の量を投与。麻酔が完全に抜け全ての感覚が完全に戻るのに7時間半かかった。XX医師はとても驚いていた」「それを踏まえて、前回の根幹治療では通常の1/4の量だけを投与。1/4にも拘わらず、麻酔の完全消失・感覚の完全回復に3時間程度かかった」これらは、チェンナイの歯科で初めて会う土台・クラウン/被せの専門医と初めて交わした会話だ。

15年ほど前、初めての入院・手術・全身麻酔をシンガポールで体験した時、「えー?全身麻酔ってこんなにも苦しいの?」と衝撃を受けた。目が覚めた瞬間から吐き気・嘔吐との闘いだった。乳がん手術前の麻酔科医との面談で、「女性・若い・煙草を吸わない・子宮・卵巣など女性ホルモン系の臓器や頭部の手術・腹腔鏡手術」は、全身麻酔後の吐き気・嘔吐の発現率を上げる因子と説明され、「シンガポールの卵巣嚢腫の手術は全ての因子が当てはまるので、それでか....」と納得したが、乳がん手術後も全身麻酔の副反応に苦しんだ。「若い・腹腔鏡手術」という因子は完全になくなり、女性ホルモン系の臓器という因子も卵巣ほど強くないのに、「気持ち悪い~!」がずっと続いた。嘔吐にも至った。

それ以降のシリコン・インプラント手術の全身麻酔では、「術後の吐き気が嫌!」と形成主治医に度々訴えたこともあり、抗がん剤治療に使われる強力な吐き気止めを投与してもらった。ただこれは、当時インプラント手術が保険適用前で自由診療だったから出来たことだ。保険適用の場合は、使える薬剤も決まっているようだ。詳細は知らないが。

それから2年ちょっと後に受けた左肩脱臼に伴う手術。「麻酔に敏感で......」とアピールしまくり、通常は行う神経ブロック注射(私が手術を受けた病院では、肩の手術は術後の痛みが強いので、その対策として神経ブロック注射/局所麻酔を行う方針だった)は中止し、全身麻酔においても様々な対策をしてもらった。全身麻酔がかかっていたのは1時間から1時間半程度だったが、それでも、手術日の夜に気持ち悪くなった。以前に比べらたら天国だったが。

そして、「神経ブロック注射をしていないにもかかわらず、術後にこんなにも痛みがない人は初めて!」と医師・看護師は物凄く驚いていた。信じられない様子だった。私は「でしょ!だから言ったでしょ!いつも医療関係者は驚くのよ!」と内心思っていた。

というのは.....。局所麻酔による瘢痕拘縮形成手術(エキスパンダー挿入時)にも、喋り疲れ黙っている私に対して形成主治医が「生きている?」的な質問を投げかけてきた。ここまで痛がらずじっとしている患者はいないようだった。リンパの流れを調べるための注射は手の指の間に行うが、「こんなに痛い注射はないけど仕方がないので頑張って下さい」と説明され、覚悟を決めた。が、その痛が来ない。すると「終わりました。痛みはなかったですか?」とまた化け物を見るような表情を形成主治医のもとで研修していた女医が私に投げかけていた。

話は麻酔に戻して。全身麻酔に対しては副反応が出やすいと自覚していたが、数年前までは局麻に対しては普通だった。が、数年前から歯科の局麻にも敏感になり始めた。通常の量を投与されると、麻酔が完全に切れるまで医師が驚くほどの時間がかかった。時々、意識が飛ぶような感じもあった。全身麻酔の体験や局所麻酔に対する私の身体の変化を知り合いの麻酔科医に話したら、「じぇんりーさんの体質には投与量が多いのよ。そして、血流がよくなると、麻酔がききやすくなることもある」という答えが返ってきた。言われてみたら、歯科での局麻への反応の変化は、冷え取りを開始し、血流の改善が自覚出来た頃からだ。納得した。

人間の身体は神秘的。科学的には説明できないことが多い。そして体質も様々。私は医師が驚くほど麻酔に敏感で、医師が化け物扱いするほど外科的痛みに鈍感だ。麻酔と痛みに関しては標準からかけ離れた体質。なので、麻酔を打つたびに、自分の体質を再認識し、「治療の期待できる効果はXX%、副作用の発言率はXX%、といった統計データは参考になるけど、これに当てはまらなければ....。やっぱり個々人の確率は効果がある・ないという50%だよな」ということを思い出す。

今日のオマケもヨガセンターの花。

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